どくしょ(小説)

小説/『長い別れ』

ランキング参加中読書 読書会参加後の感想ポストなので、いろいろ混ざっているかもしれない。 私は本格ミステリー小説読みだけど、それとは別のところにある引き出しで『長い別れ』をとても良い話だ思っている。 初読のときに読んだ本は、村上春樹さんの『ロ…

【2024年刊行の小説】『シャーロック・ホームズの凱旋』

冒頭から、「最近のシャーロック・ホームズ氏は、ずっとグータラしている」など、何度でも「グータラ」「グータラ」「グータラ」が繰り返される、物語のリズム感。 シャーロック・ホームズのグータラ……ではなく、「「スランプ」」によって、友人ホームズへの…

うっかり! ダブり本

『超短編! 大どんでん返し Special』をダブらせた。 他の本と併せて予約 → 受取書店に到着する前に別の書店の店頭に立ち寄り、予約していたことをすこーんと忘れて買ってしまう王道パターンでやってしまいました。 『超短編! 大どんでん返し Special』は有…

「連作短編集」という【形式】推しトークをした

IT系コミュニティで、「推し」をテーマに自由に話す会というものを企画した。 私は推し活趣味をしていない=コンテンツを次から次へ渡り歩くタイプなので、より抽象的な「小説の形式」を推すというトークが話しやすいと思った。 これは、そのトーク(登壇)…

『オリンピア』感想

ルビーは「ぼく」の妹の名前だ。 「ぼく」はピーター。父方の祖父母と父はオリンピック選手だった。その血を受け継ぐルビーとピーターにも特別な運動の才能が備わっていた。ルビーは空を飛べる。進化する少女だ。 少年時代からピーターと家族の暮らしには、…

【2023年刊行の小説】案山子の村の殺人

新宿区にあるという創桜大学のモデルが清々しいまでにバレバレなのである! 渋谷のミッション系大学、赤学も然り。 高校生モノと比べると、大学生の描写の方がまだ入り込みやすいかな。イケメンで一緒に創作したり食事をしてくれたりする従兄弟と、実家の旅…

【2023年刊行の小説】地雷グリコ

学園モノの頭脳バトル短編集。 今年刊行された『午後のチャイムが鳴るまでは』と同じで、私のような大の大人が世界観に入り込むにはちょっと心構えの準備が要るけど、1章を読み終える頃には準備も万端となって、青崎さんの軽快な筆致の世界へ吸い込まれてい…

麻雀王とフィリップ・マーロウ

◆麻雀王への道 ミステリと技術のブログだったはずの場所で、突然はじまる麻雀のコーナー! まずは勝敗のルールから。 2万5000点を4人のプレイヤーがもっているところからスタート。 牌を山からとって、持っている牌と見比べ、どれか捨てることを繰り返す。 …

翻訳ミステリー読書会の課題書

今回は『かわいい女』/『リトル・シスター』を読む。 自分にとってのフィリップ・マーロウの長篇シリーズは、村上春樹訳を刊行当時に一度読んでいるため、全てが再読となる。 このシリーズは、謎に対する回答が***(ネタバレのため「続きを読む」の先に記…

つぶやき(観たもの・読んだもの)

◆PLUTO アニメ版の視聴をはじめたら、すっかりハマってしまって2日で完走。 ついでに原作も数時間で完走し、短期間に2周してしまった。 www.shogakukan.co.jp ◆『777 トリプルセブン』 読了。はじめての伊坂幸太郎、現時点で「ハマった」という気分ではなか…

【2023年刊行の小説】『神保町の怪人』(文庫版)

ディープな古書の世界の描写が面白くてためになる! 本の世界はいろいろな意味で恐ろしい…。

【2023年刊行の小説】『幽玄F』

はじめは我々の世界と何も違いのなさそうな、普通の子供の少年時代、ひと夏の冒険のようなテイストだった。 ページが進むにつれ、いつしか我々の世界とはどことなく異なる異世界へ。 読んでいるだけで飛行機とGの世界に憑りつかれそうで、すごい。