ネタバレあり

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』

私は小説読みなので、基本的には小説という媒体で出会う本格ミステリー的な表現に感動することが多い。その一方、映画・ドラマや演劇といった「演技」の表現媒体が本格ミステリーを楽しませてくれることにも、とてつもなく大きな期待を抱いている。 そんなワ…

【2024年刊行の小説】『シャーロック・ホームズの凱旋』

冒頭から、「最近のシャーロック・ホームズ氏は、ずっとグータラしている」など、何度でも「グータラ」「グータラ」「グータラ」が繰り返される、物語のリズム感。 シャーロック・ホームズのグータラ……ではなく、「「スランプ」」によって、友人ホームズへの…

翻訳ミステリー読書会の課題書

今回は『かわいい女』/『リトル・シスター』を読む。 自分にとってのフィリップ・マーロウの長篇シリーズは、村上春樹訳を刊行当時に一度読んでいるため、全てが再読となる。 このシリーズは、謎に対する回答が***(ネタバレのため「続きを読む」の先に記…